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きまぐれな微笑み ７ ついっとのつま先が、ゾロの熱を帯びた部分に伸びる。 「もっと、いじって欲しい？」 「いじっ！？ ふざけんな！」 は、立った姿勢のまま心持ち見下すように、ゾロに問う。 問いながらも、つま先は、つんつんそろそろと下腹部の草むらをなでさすり、足の甲でゾロの分身をこする。 ほんのわずかな刺激。もっとしてくれと願いたくなるようなゆるやかな愛撫は、ますますゾロを煽っていく。 じれたゾロの視線がをこがしていく。 は、足の裏をゾロの分身にはわせ、そのままぐいっと分身を軽くふみしだき、つま先でぐちゅぐちゅと鈴口をなぶる。 やや乱暴な刺激を受けたゾロのこめかみの筋肉がピクピクと脈打つ様子に、満足げな微笑みを浮かべた。 「もっと、感じさせてあげる」 「俺を踏みつけるたァ、いい度胸だ。てか、いい加減ほどけ」 「ん……ムリ。逃げちゃうもん。ダメに決まってるでしょ？お願いしたらどうかしら？」 舌舐めづりをしながらゾロの足元に腰を下ろした。座ったまま足を心持ち開き、つま先でゾロの分身をなぞり両足の裏に包みこみ、 上下にさする。 の足の裏をゾロの先走りが、ぬちゃぬちゃと音を立て濡らしていく。 ゾロの視線の先に、の足のつけ根がちらちらと見え隠れをしているのに、は気がついていなかった。 夢中で足こきをしているの閉じられた膝は、緩やかに開いていく。 やがて、その部分は、ゾロの熱い視線にさらされていった。 ――イッ！丸見えじゃねぇか！ さっと朱に染まるゾロの首筋に、見られていることに気がつく。 「んっ……ゾロ、みちゃダメ……」 そう言いながらも、は、足を閉じない。 見せたい。感じたい。感じさせたい。ぎりぎりまで高ぶって欲しい。そう思うだけで、ぎゅっとクレバスの置くが収縮する。 ゾロの視線に入るのクレバスは、控え目な陰りと薄っすらとしたサーモンピンクをまとっていた。 クレバスのスリットから隠し切れない興奮がすべり落ちる。 「あっ……」 「俺を煽って襲って欲しいみてぇだが、余裕ねぇのは……てめぇだ」 「なっ！」 ”かちっ”と頭の奥で、音がした気がした。 「んっ……」 「見せてみろよ。おまえが感じるところを」 「あっ……イヤ……」 「イヤじゃねェ。おまえは見せたいはずだ」 「俺のが欲しいか？」 「欲しいだろ？」 「んっ……」 意識の下に沈みこんでいたの持つマゾ性が、するするとを絡めとる。 先ほどまでの、ゾロをいたぶり感じさせ、自分の支配下に置く気配がなくなっていった。 「……欲しいの。我慢できない。体の奥がじんじんして、コレが欲しくてしかたないの」 は、ゾロの分身に手をかけ、ゾロの上に跨ろうとした。 「やめろっ！」 ぴしゃりと放たれた言葉は、を凍らせた。 「もっと、見せてみろよ。ドロドロになった女を」 「そこで股開いて、いじってみせろよ」 デリカシーもへったくれもない言葉。ストレートな命令は、の奥に突き刺りを動かした。 は、ゾロの前に足を大きく開いて座り込んだ。 ゾロの視線が、に注がれ、顎がくいっと命じる。 「……んっ。ゾロ。んっ」 クレバスのスリットを指が往復していく。指がじゅぶじゅぶと１本２本と入り込んでいく。 開かれたクレバスの中にみえる色濃い部分から液が溢れ出していく。 「……あ……っぁあん」 ――見られている。ゾロに見られている。ねぇ私のはキレイでしょ。 じんじんしびれる体、バラバラになってしまいそうな感覚。は、ゾロを待っていた。 ゾロに貫かれ、一瞬でイキたいと願っていた。 男に突き上げられ、抱きしめられたかった。 の請う視線がゾロの食い入るような視線と交差した。 ゾロの燃える視線に、抑えきれなくなったは、ゾロの言葉を無視した。 の肢体がしなやかにゾロの上にまたがる。熱を帯びた部分が、くちゅりと合わさる。 「いただきます！」 「なっ！てめっ！」 ”ズンッ” 屹立した分身が、の内を貫き、ぞわぞわとした快感が体の中心から背筋を駆け抜け頭部をすりぬける。 「あぁっ！」 ぬめる内壁がゾロの分身を包みこむ。の声が漏れた瞬間、きゅうきゅうと分身をしめつけ内へ内へと導くかのようにわななく。 もっともっとというように、内壁がびくびくと震えた。 の腰がゆれる。男のすべてを飲み込み、高まる快感の終点をめざし、たち膝で上下にゆれる。 愛しい男の両腕は拘束されており、触ってもらえないもどかしさから、の両手は自分の豊かな乳房を下からすくいあげ もみあげる。更なる快感を得ようと色づく乳首を指先でひねりあげる。 「ひゃんっ……あっあっ……んぅ……」 好き勝手に自分の上で、快感を得ようと蠢くの痴態に、ゾロの分身は限界点に到達し潔く果てたいと思う雄でしかなくなっていく。 ゾロは知らず知らずのうちに、ガンっと腰を突き上げた。 突き上げに目をかっと見開くの乳房からしたたる汗に、狂わせられ、己を飲み込みわななく内壁のしめつけ奥へ誘う蠢きに 腰の奥が重くなっていく。 もどかしい。己の封じられた腕がもどかしい。 対面座位でなぶりこねあげたいと思う女の乳房は、自分の手から導かれた快感ではないものに支配されている。 「おい。勝手にやってんじゃねぇ」 ぶつりとゾロの中が切れた。 の乳房をこねあげ乳首をひねりの快感を生み出すのは俺の手でなければならない。 こんな行為のどこが、先刻したオナニーとどこが違う。 「おらっ！もっとわめけよ。イッちまえ」 口をきくが早いか、ゾロはがつがつと腰を突き上げた。 ぎゅうとの内壁が収縮する。 ひゃぁひゃぁと甲高い声をあげのけぞるの体がゾロの突き上げのリズムにのってのけぞる。 白い首筋に舌をはわせ、乳首をかんでみてぇ。そう思いながら、舌舐めづりをする。 の腕がゾロにまわされ、乳房がゾロの顔をつつみこむ。 「てめぇを感じさせているのは、誰だ。てめぇの手か？俺のチンコか？」 「イヤァ……んっあっあぁ……いっイキ……イかせてェーーー！」 自由になる舌での乳房に浮かぶ情欲の証を舐めあげ味わう。かちかちになった乳首は、ほんとわずかな刺激にゆらぎ 「イッちまえ」 かりっと歯をたてられた瞬間、内壁の奥がぎゅうと搾り取るように、ゾロの分身を締め付けた。 の最奥から新たに液が吐き出され、繋がる部分を汚していく。 上昇気流にのった体は、の意識にしがみつく鎖をほどきさり、ゆるやかに加速し落ちていった。 「イッちまったかって、てめぇ……」 「起きろっ！寝るんじゃねぇ！」 の内壁につつまれたゾロの分身は、がイッた瞬間も我慢し続けた。 緩んだ秘所の隙間から零れ落ちるものに己の白濁が混ざっていないことに、あきらかにゾロは苛立ちを覚えていた。 ――このまま精を放つのもわるかねェが。それもオナニーとかわりねェ。 ちっ。やめだ。やめっ。 うっ……。気ぃ失ってもなお、動くのかよ！ どうなってんだ。こいつの中は……。 「てめっ！ふざけんな。起きろって！」 ズンっと突き上げる。の跳んだ意識が戻るように、ズンズンと下から突き上げる。 弛緩した体が落ちぬように、己にのしかかるの肩に顎をひっかけ、ズンズン突き上げる。 突き上げるたびに、の秘所が喜ぶよう液を吐き出す。ぐちゅぐちゅとした音が倉庫内に響く。 「んっはぁ……たまんねぇ。てめぇ……っぐぅ……」 ゾロの鼻がふんふんと鳴るが、ゾロ自身は己が喜びの声を出していることに気がついていない。 あくまでも我慢しているつもりだ。 荒い鼻息がの首筋にかかる。舌先がうなじをべろべろとなぶる。 舐めたい味わいたい部分はの乳首だが、叶わない今、己の舌先が届く部分を執拗になめまわす。 がりっと首筋に歯をたてたとき、待ち望んだ瞬間が訪れた。 弛緩したうち壁がぎゅっと分身を捕らえる。 「ふふっふっ……」 の肢体に力がこもり、うなだれた頭がもちあがる。上からゾロを見下ろすの瞳。 狂気をはらんだ瞳が、ゾロに迫り惑わせる。 「ってめっ……っく」 ――なんなんだ、こいつ。 「ゾロ……ちょうだい」 は、くねくねと肢体を動かし腰をすりつける。ふたりの繋がる部分が熱を帯びていくのがわかる。 ぞくりとした快感がゾロの背中におち、ぞわぞわとの内壁が蠢き始めた。 の欲しいものは、ゾロの分身から吐き出される欲望の証。 「欲しいんなら、ほどけよ。好きにさせねェのに、出るかよ！」 言いながらもを下から突き上げる。ぎゅっと縮まる金玉の収縮に、己の終わりが近いことを感じる。 己の上で喘ぎ乱れる花。体の重み、繋がる部分から体中に広がる快感。五感がざわめく。 「、縄をほどけぇ！」 ――ゾロを犯している。なんて楽しいんだろう。 男に翻弄されつづけた日々なんか、くそくらえ！ の指先が、ゾロの金玉をさすりあげた瞬間、ゾロの分身が爆ぜた。 ゾロの意識とは別に、零れ落ちた快感は、あっさりとゾロを裏切った。 びゅっと吐き出された欲望は、の中に叩きつけられた。 「ちくっしょうっ！」 欲望を吐き出す快楽におぼれる分身とは別に、ゾロの心に澱がたまる。腰がしびれ軽くなるのに、精神がぎりぎりと苛んでいった。 精を吐き出してもなお堅さの萎えない分身で、を何度も何度もえぐり高みに押し上げ追い詰める。 「欲しかったんだろ。コレが！てめぇにくれてやらァ」 ゾロを支配するものは、怒りでしかなく。優しさの欠片もない一方的な突き上げは、を壊していった。 放たれた雄の証。匂い。昂り。激高。 喘ぐ自分の声が、遠くから聞こえる。数十回目の高みに、の意識は崩れ落ちていった。 それと同時に、ゾロの分身から勢いよく精が放たれた。 ハァハァと喘ぐ己の声が、ゆっくりとうちに沈みこんでくる。 ――俺がしたのは、なんだ。セックスか。 はんっ。こんなもん、なんだってんだよ。くそくらえ。 犯したのは己か、か。 何度も何度もぎりぎりまで昂らせられ、そのあげく、欲望は、己の意思に反するところで、あっさりと放つ羽目となった無様なありように、怒りしかない。 ――何度も何度もを高みに連れていったことは、認めるが、それのどこが俺なんだ。 こんなセックスなんか、したくねェ。 うんざりだ。もううんざりだ。俺のチンコは、まだに咥えられてんのかよ。 「いい加減どけっ。おい、。！」 心底うんざりし、跨るを振り落とそうとしたゾロの目に、の青白いくびすじが写る。 息をしていないかのような冷たさをゾロは寄せられた頬に感じた。 「おいっ！ちっ！マジかよ」 浅い呼吸を繰り返すの震える体。貪欲に蠢く繋がる部分。 「なんだよ。まだ満足しねェのか？俺はもうイヤだ。どけっ！」 のあずけられた体をドンと肩で突き放す。ずるずると重力にしたがい、の体は、ゾロの上から崩れ落ちた。 「おいっ！……ったく、なんだってんだ。くそっ！」 放たれた熱の冷めたの体。生気の感じられない色に、ゾロは焦った。 腰をひねりあげ、と繋がる部分をはずし、片方の足で軽く蹴る。 ふっと己の股間に目をやれば、ほわほわと湯気をたてていた。己の吐き出した白獨との液が混ざり合い草むらをべたべたにしたいた。 草むらと分身の間を、冷えた空気が流れていった。 「おいっ！、目ェ覚ませ！」 痛くないように、足で横たわるの腰を蹴るのだが、の小刻みに震える体は力なく動かない。 「ちっ！てめェふざけんな！このまんまおねんねって……できるかァーーーー！」 怒声が倉庫内に充満し、びりびりと空気を揺らすのだが、を目覚めさせることは出来なかった。 ――このまんまか？おいっ！もう帰ってくんじゃねェ？ ゾロは焦った。焦りに焦った。この『情事の後でございます候』な格好を、誰かに見られるなんぞ、心底イヤだ。 ルフィ、ナミ、ウソップ、チョッパー、ロビン。ＧＭ号のクルーのあきれ顔が、ぐるぐると頭のなかに渦巻いた。 サンジ。サンジのあきれ顔を浮かべた瞬間、ぶちっと縄がはじけ跳んだ。 憤怒に染まるゾロの額。 『絶対、みられなくねェ。あいつになんぞ冗談じゃねェ』そう思っただけで、はじけ跳んだ己を拘束していた縄のやわな事。 俺はなんなんだ？と半分あきれながら、縄の残骸を外し、に視線をはわせた。 「おいっ！」 肩に手をかけ、ゆするが、反応しない体。だらりと弛緩したの肢体に、むくむくと持ち上がるものを感じるが、 意識の外に置き、の意識を呼び覚ますことだけを考える。 「おいって！」 半分あきれながら、を仰向けにし、ぺちぺちと頬を叩く。そんなゾロの目に血の気のないの頬が入る。 「いきまくりで、気絶しましたかよ。やってらんねェ」 そそくさと、の汚れをボロ切れで拭き、女部屋に運ぶため、抱き上げたとき、やっとゾロは異常に気がついた。 の足首。戒めのアンクレットのあった部分だけが、燃えるような赤に染まっていたのだ。 「っ！」 ゾロの焦った声だけが、ＧＭ号に響き渡った。 2009/8/26 |
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